転職面接のコツをご紹介!失敗を防ぐポイントと対応

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転職採用でハードルとなるポイントは転職する業界・企業の選抜や書類作成をはじめいくつかありますが、中でも面接は大きな関門と言えます。

転職エージェントとして数多くの転職希望者を見てきた実感としては、面接をそつなくこなせる人ほど満足できる転職を実現する傾向があります。転職活動で面接を通過するためには、どのような点に気を付けるとよいのか、転職エージェントの視点でお伝えします。

転職採用での選考と面接の流れ

転職採用での面接対策のポイントを知るためには、応募から内定までの一連の流れを知ることが重要です。転職採用の大まかな流れは新卒採用と違いはないものの、書類や面接の内容などで細かい違いがあります。

転職は新卒と違って雇用保険の受給対象となるので、ハローワークでの手続きが必要です。ハローワークでは、失業したあとの各種手続きだけではなく、職業訓練や求人案内なども提供しているので、まずはハローワークを利用しましょう。

応募・書類選考

転職採用の最初の関門は、新卒と同じく履歴書や職務経歴書などの書類選考です。企業側が「選考に参加して欲しい」と判断した応募者に合格連絡をするため、企業側に採用したいと思わせる魅力をアピールできるような書類を作成することが欠かせません。

一次面接・二次面接

書類選考を突破したら、次は面接です。面接は数度にわたることが多く、一次面接では人事担当が面接官になり、応募者の志望動機や転職理由、経験・スキルの確認、さらに自己PR等が聞かれます。

一次面接で企業側が希望する職歴やスキルを備えていることが確認できて、熱意があると思われれば二次面接へと進みます。二次面接では採用後の上司・先輩となる人物が面接官となり、スキルや志望動機の再確認だけではなく、相性をはじめとする人間関係も確認されます。

最終面接・内定

最終面接は合否判断のため、社長や役職者が面接官になることが多く、一次面接・二次面接よりも入念な準備が必要です。

最終面接を通過すれば内定ですが、正式な内定は企業から書面で「採用通知書」を受け取り、企業に対して応募者が「入社承諾書」を提出した時点で成立します。

転職採用での面接のポイント

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転職採用の成否を左右する要素はいくつかありますが、面接は大きなウェイトを占めています。転職を成功させるには、面接でどんな点に気をつけるべきなのでしょうか。

好印象のためには事前の準備が肝心

一次・二次面接を問わず、時間に余裕を持って面接場所に向かいましょう。到着時間は、面接開始時間の十分前くらいが目安です。面接開始までは、身だしなみチェックをしたり想定問答の復習などで時間を使うので、この程度の余裕は欲しいところ。

到着時間があまり早すぎても待機場所がないだけではなく、時間管理ができない印象を与えるなどのマイナスイメージが大きいので、適切なタイミングで到着できるような時間管理が重要です。万が一時間に遅れてそうなときは、連絡先の電話番号にすぐ電話をかけられるように番号を控えておきましょう。

面接で聞かれるポイント

転職採用の面接でも聞かれるポイントはある程度定型化されているので、受け答えの想定問答をある程度まで事前に組み立てることもできます。転職採用の面接でよく聞かれるのは、どのような点なのでしょうか。

退職理由と志望動機は正直に語る

転職採用の面接では、ほかの会社の人が聞いたとき、その理由なら仕方がないと感じる内容ならば、転職に至った動機を正直に話すほうが成功率が向上します。転職動機や志望理由など、具体的な部分はネガティブな要素をできるだけポジティブに置き換えて、前向きな意思を伝えることが肝心です。

ポイントは、具体的・論理的に話して結論を前向きに展開することです。また、「言わないこと」を決めるのも重要です。ビジネスパーソンとして見ると不適切な要素は外して、面接に臨みましょう。転職エージェントでは、模擬面接を通じて実際の面接を通過しやすい受け答えの訓練を提供していることもあります。

活かせる職歴やスキルを明確にする

転職採用の面接では活かせる経験や実績、スキルについて、聞かれることが珍しくありません。これは、それまでの書類や面接でのやり取りでの評価を踏まえたうえで、「自分の会社でどう活躍できるか」を具体的にイメージするためです。

面接官が知りたいのは、入社後に具体的にどのような活躍が見込めるかであり、募集職種での業務内容を理解した上で、適切な経験や実績・スキルの受け答えをすることが重要です。

異業種・異職種転職では「仕事」という広い視野から活かせる経験や実績、スキルを探しましょう。例えば、現職や前職である目標を立てて達成した経験や実績があれば、そのための行動をまとめることで、あらゆる仕事に活かすことができる「目標達成志向の強さ」をアピールできます。転職サイトでは、転職に有用なスキルセットについてのコラムが充実しているので、参考にしてみてください。

逆質問ではそこでしか聞けないことを聞く

面接の最後には面接担当者からの逆質問があるのが一般的。逆質問が選考結果を左右することはほぼありませんが、質問の有無で「自社に本当に興味を持っているのか」「自社への入社意思は強いのか」をチェックする可能性があるので無回答はNG。

また、条件面に拘泥していると捉えられるので、待遇や福利厚生などについてしつこく質問するのは避けるのがベターです。契約条件は内定獲得後でも確認する機会があるので、目の前の面接官にしか答えられない質問を用意していきましょう。

まとめ

転職面接も新卒採用と同様に面接が一つの大きな関門となりますが、新卒とは違ってそれまでの職歴やスキル、何よりも社会人経験を活かせば、ランクアップした企業への転職も夢ではありません。

そのためには、面接でポイントを抑えた受け答えをする準備が必要です。しっかりしたバックアップがある転職サイトを選ぶためには、転職動機の明確化やポイントを抑えた受け答えなど、転職面接のコツを知っておくことが重要になります。

転職で給与を上げるには?年収アップのための働き方と転職の考え方

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業界や職種によって年収相場には大きな違いがあり、転職で年収アップを狙うなら、転職を考えている業界・企業について知ることは欠かせません。

年収アップのための働きかたと転職の考えかたについて、年収アップしやすい業界・職種の傾向や背景から確認しましょう。

年収アップがしやすい業界とその背景

厚生労働省が集計・発表している「賃金構造基本統計調査」によると、年齢上昇に合わせて賃金が高くなる業界が「金融・保険業」であり、次いで「教育・学習支援業」となっています。これらの業界に共通するのは、専門知識を有している人材が限られているので、新規・中途採用が年々難しくなっていることです。

また、AIの導入や機械化による効率化が望みにくい「人手頼り」の業界でも年収が高くなる傾向があります。採用難でも一人でも多くの人材を獲得するため、高めの年収を設定している例が多いのです。

年収アップしやすい職種とその背景

年収相場が高く年収アップが期待しやすいのは、まずは金融関連専門職で、次点はIT関連職や医療系専門職です。これらの職種はいずれも高度な知識とスキルが必要とされますが、知識とスキルの習得にかかる時間が障壁となって参入が難しく、人工知能(AI)や機械化による効率化が望みにくいという特徴があります。

医療系専門職でも、特に介護・福祉分野は、さらなる少子高齢化の進行を念頭に市場規模の拡大が見込まれています。転職時に年収アップを念頭に置くなら、これらの職種を意識的に選択することで、年収アップの期待が大きくなります。また、転職サイトで安定して求人募集があるので、求人難になりにくいという傾向があります。

転職で年収アップする人に共通する特徴や傾向

新卒採用から一定のキャリアがある20代後半から30代前半は、仕事に対する意欲が高く今後の成長も期待できるので、企業としても今後の発展を促す存在として期待できる世代です。

ある程度の経験年数があって今後の成長が期待できる人材は、年収アップ額が高い傾向があります。

評価できる経歴・スキルがあって採用するメリットが大きい人材

企業は転職者の「これまでの経験・能力・知識」を加味した上で、入社後のポジションを賃金といった待遇を決定します。

具体的・客観的に評価できる経歴やスキルがあれば、同業種・同職種への転職はもちろん、異業界・異職種への転職にも有利に働くので、想定年収より大きく上昇する期待が高まります。スキルセットが充実していれば、転職エージェントからのリクルートも増えることが期待できます。

転職で年収アップを実現するための3つのポイント

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年齢や職歴、保有しているスキルに応じて転職による年収アップは充分期待できます。しかし、年収水準が低い業界に転職してしまうと、年収アップどころか年収ダウンということもあります。

転職で年収アップを実現するためには、

  1. 転職先を慎重に選ぶこと
  2. 面接時点で年収についてある程度合意できる
  3. 給与以外の福利厚生にも着目する

3点に注意することが重要です。転職サイト・転職エージェント選びのときには、これらのサポートが充実しているサービスを選ぶことが重要になります。

実力・実績評価型企業に転職する

評価制度に年功序列を維持している企業に転職すると、どれだけ高いスキルを持っていても中途入社は社歴が浅くなるので、正当な評価を得られないこともあります。

年収アップを目指す転職なら、実力や実績により評価されて給与が決まる企業や、インセンティブ制度を導入している企業を選ぶことをおすすめします。

面接時点で年収について交渉する

年収アップにはそもそもの年収の高い会社や業界・職種への転職を選ぶことが重要ですが、さらに「年収交渉」も無視できないポイントです。

応募時点の求人条件や内定時に交付される「採用条件通知書」で企業側から雇用条件が提示されます。求人条件からワンランク上の年収アップを狙うのであれば、面接時点で雇用条件について交渉することがカギとなります。

給与以外のポイントも事前にチェックする

年収をあげることを考えると、「基本給」の部分だけに注目しがちですが、「福利厚生」や「手当」にも着目しましょう。

例えば、家賃手当の有無に注目すると、家賃手当があれば手元に残る金額を多くすることが期待できます。ただし、各種手当は課税関係で不利になるケースもあるので、有利・不利を把握してもらうメリットについて慎重に検討してください。福利厚生に注目するなら、ハローワークの求人支援の利用も検討しましょう。

はじめての転職や異業種転職は年収アップにつながる?

スキルや経験の汎用性が比較的高い職種からの転職は、異業界への転職後にも高い評価を受けられるケースが珍しくはありません。確立された営業手法があれば大きな強みになる営業職などは代表例と言えます。

経験を活かして「ずらし転職」で年収アップ

一方で、未経験業界への転職で年収アップをするのは簡単ではありません。未経験業界への転職では、それまでの経験を活かしながら少し違う業種への転職を前提とする「ずらし転職」が基本となります。

転職年齢やタイミングを見極めながら、業界や職種を十分に吟味したうえでずらし転職をすることで、はじめての転職で年収アップが期待できます。

転職で年収アップを狙うなら事前調査と準備が欠かせない

転職で年収アップを狙うなら、現職と転職を考えている業種、転職後の年収水準を明確にして、それに沿って行動することが重要です。年収アップには魅力的な職歴やスキルを有していると有利ですが、基本給に加えて手当にも注目することで事実上の手取りを増やすことも選択肢に入ります。

転職先を慎重に選べば、Uターン・Iターン転職で年収アップを実現した事例も珍しくないので、これも選択肢に含められるでしょう。転職で年収アップを実現するためには、転職サポートが充実している転職エージェントを選ぶことが重要になります。

転職サイト、転職エージェント、ハローワークの違いを徹底解説

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転職活動にはハローワークをはじめ、転職サイトや転職エージェントなど、円滑な転職をサポートする各種転職サービスがあります。転職支援という点では共通しているものの、設立目的や運営主体の違いから、提供するサービスや得意・不得意な分野に違いがあります。

今回は、転職サイトや転職エージェント、ハローワークの違いと、使い分けのポイントがどのようなものかを見てみましょう。

安定した雇用機会を提供することを目的とするハローワーク

公共職業安定所(ハローワーク)とは、国際条約である「職業安定組織の構成に関する条約」に基づいて加盟国に設置される職業紹介所です。

国(厚生労働省)が設置主体となり、「国民に安定した雇用機会を確保すること」を目的に、求人案内だけではなく失業保険をはじめ、再就職手当や就業手当など、各種手当の申請・処理も受け付けています。

条件次第では失業保険だけではなく、再就職手当や就業手当などの各種手当ももらえるので、一定期間は収入の不安なしに転職につながるスキルを身に着けることができるのは、ハローワークの魅力と言えるでしょう。

魅力は採用コストの低さ。企業と求職者のミスマッチがデメリット

ハローワークは国際条約に基づいて設置されているので、求人情報の掲載は基本的に断ることはできません。そのため、企業は採用コストを抑えて求人募集ができる反面、求職者から見ると求人案件のレベルが低く、応募人材のレベルが低くなるというミスマッチが起こりやすいというデメリットがあります。

ハローワークで求人案件を探すときのポイントは、新規開業する営業所や工場の従業員を募集している企業を探すこと。新規事業を展開している企業は勢いがあるので、人員確保に積極的であるだけではなく、有能な人材を求めていることが多いからです。

充実したサポートが魅力の転職サイト

転職サイトでは求人案件の掲載をはじめ、履歴書の書き方から面接指導まで、転職を成功させるために魅力的な人材となるための各種サービスを提供しています。受け身ではなく転職に向けて積極的に動くことを意識することで、納得できる転職を実現しやすくなります。

プッシュ型のサービスが充実している

転職サイトは、転職希望者からの登録情報に基づくサジェストや求人情報の紹介といったプッシュ型のサービスも充実しているのが魅力です。実際に転職サイトを利用していたことで、見落としていた優良企業からメールが届いて採用につながった例は珍しくありません。

エージェントによるプッシュ型の求人案内に特化した転職エージェントほど目立ちませんが、転職サイトによってはこのような事例もあるので、転職を考えているなら積極的に利用するようにしましょう。

求職者のニーズに寄り添う転職エージェントの魅力

最近見聞きする機会が増えてきた転職エージェントは、転職支援の専門家がマンツーマンでカウンセリングをして強みや特性を把握して、最適な求人を紹介するサービスです。

転職希望者の転職を成功させるために、専属エージェントが求人情報の紹介にとどまらない各種サポートを提供しているのが特徴です。

エージェントから見た客観的な市場価値を把握できる

転職を考えたときに一度は見るであろう転職サイトと違って、転職エージェントはアクセス・登録をすれば専属エージェントによる充実したサポートが受けられるのがメリットです。

エージェントとしての求人紹介だけではなく、書類添削や面接指導など、転職を成功させるためのさまざまなサポートを個人に特化した内容で提供しているので、より納得できる条件での転職を成功させやすくなります。

非公開求人の案内が受けられる

転職エージェントのもう一つのメリットは、転職サイトでは公開されていない、いわゆる非公開求人の案内があることです。

非公開求人は低コストで有力な人材を採用したい企業が採用の間口を絞るための求人手段であり、転職希望者から見てもよりマッチした業種・企業を選べるため、無駄なく転職活動ができます。

ハローワークと転職サイト、転職エージェントの使い分け

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ここまで見てきたような違いがある転職サイトと転職エージェント、ハローワークですが、実際の転職活動ではどのような使い分けをするとよいのかを見てみましょう。

ハローワークでは各種手続きを済ませる

ハローワークでは失業保険や再就職手当、就業手当などの各種手続きを済ませることを念頭に利用しましょう。希望すれば就職につながるスキルを習得できる支援も受けられますが、転職を念頭に置くのであれば利用するメリットは乏しいと言えます。

ただし、地元企業にはハローワークしか求人を出してない企業も多く、地元企業への転職を考えているなら、ハローワークのほうが条件にマッチする求人に出会える可能性もあります。

良質な求人を探すなら転職サイト

転職市場では20代から30代の人材を欲している求人が主流であり、大企業や優良企業もこの世代の求人を集中的に出しています。入社後の期待度も大きいため、将来のキャリアにもつながる企業にも出会いやすいのが特徴です。

ニッチでマッチした求人を求めるなら転職エージェント

地元企業ならハローワーク、キャリア形成につながる企業なら転職サイトが最初の選択肢になりますが、現在のスキルを活かしたニッチでマッチした求人なら、転職エージェントが第一の選択肢になります。

転職エージェントは非公開求人の案内など、ハローワークや転職サイトにはないメリットを提供しているので、現在のスキルを活かして効率的な転職をしたいときにおすすめです。

得意・不得意を理解した上での使い分けが肝心

ハローワークと転職サイト、転職エージェントは運営主体や成り立ち、提供するサービスにもかなりの違いがあるので、その違いを理解した上での使い分けが欠かせません。
転職を考えているなら、今回見てきた点を踏まえた上で、年収などの希望条件を明確にしたうえでハローワークと転職サイト、転職エージェントの使い分けについて再考してみてください。

転職理由で多いのは何?よくあるきっかけとポジティブな言い回し

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転職活動中の面接で必ず聞かれる質問はいくつかありますが、必ずと言っていいほど聞かれる質問の一つに「転職理由」があげられます。

転職理由は必ずしも事実や本音だけを伝えれば良いわけではなく、転職に結び付く転職理由を考えるのに苦労する方も少なくありません。転職を成功させるための転職理由に共通するポイントを探ってみましょう。

企業が転職理由を聞く理由

企業が面接で転職理由を聞くのは、応募者が入社後に活躍できる人材なのかを転職理由から推量しようとするからです。

経歴やスキルは書面でも確認できますが、どれだけの目標やモチベーションがあるか分かりません。「転職で実現したいこと」を聞くことで、企業が求めている人物像にマッチしているか、入社後に意欲的に働けるかを確認しているのです。

退職と転職の理由で実現したいことを伝えるのが肝心

さらに、転職理由を通じて「入社後に同じ理由で転職しないか」も確認しています。転職を成功させるには、退職と転職の理由を通じて、応募企業で実現したい目的は明確に伝えることが重要です。転職理由を考えるときには、「転職を考えたきっかけ(退職理由)」を2割、「転職によって実現したいこと」を8割を目安に文章を構成すると伝わりやすくなります。

転職エージェントとしてあまたの転職をサポートしてきた経験では、退職・転職が不明瞭なままだと転職は成功しにくく、一本筋が通った目的をしっかりと伝えられると次の転職が決まりやすい印象があります。

転職理由をまとめる3ステップ

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「上司と合わない」「評価が低かった」などの自分と職場の不一致は、転職の大きな動機の一つであることは事実です。しかし、そのままでは転職を考えたきっかけである「退職理由」と「転職で実現したいこと」の間がうまくつながらず、「転職で実現したいこと」の十分な回答とは言えません。

具体的には、転職理由を考えるときに

  1. 転職動機のピックアップ
  2. ポジティブな言葉への置き換え
  3. 伝えたい目的の明確化

の3ステップで考えることで、成功しやすい転職理由をまとめることができます。転職サイトでは、転職理由を考えるときの参考になるコラムが豊富に掲載されています。

転職動機をピックアップする

まず、転職のきっかけである退職の理由を見直すことからはじめましょう。きっかけがネガティブでも、その理由を挙げるのが転職理由をまとめる第一歩です。

転職のきっかけとなるのは、給与の低さを筆頭に、やりがい・達成感のなさ、企業の将来性に対する不安が大きな割合を占めています。動機がネガティブでも、ポジティブに言い換えることができれば立派に転職理由になるのです。

転職動機をポジティブに言い換える

具体的な退職理由をまとめたら、その裏にある仕事へのポジティブな思いを見直してみます。やりがいや達成感の乏しさが理由なら、より高いレベルで達成感を得られる仕事を進めることで、成果を出したいと言い換えることができます。

ネガティブになりがちな転職動機をポジティブに言い換えて細かい不満を洗い出して転職に求めるものを明確にすれば、納得できる転職を実現しやすくなります。転職エージェントとしての書類の添削でも、この言い換えと明確化は重要なポイントであり、入念に添削しています。

応募企業で実現したい目的を考える

最後に、応募企業では転職動機が具体的にどのように実現できるのかを考えます。「転職を考えたきっかけ」と「応募企業で実現したい目的」が、あなただけの「転職理由」になるのです。

応募企業で何がしたいのかや自分の職歴やスキルで何ができるかを明確にすることで、採用担当者にアピールする転職動機にできます。転職エージェントではアピールする転職動機のピックアップやまとめ方、書き方のサポートも提供しています。

転職理由から応募企業を選ぶ理由を明確にする

応募書類に転職理由を書くときには、おおむね200文字程度を目安にまとめると読みやすくなります。この文字数で、その企業で働く動機と意欲をまとめた応募理由を書き上げてください。

転職理由を明確にすると応募企業を比較・検討するときの軸にもなるので、応募企業選びの基準となり、スムーズな転職活動につながります。

転職理由の見直しは応募企業選びにも役立つ

何かしらのこだわりがあっても、企業探しの段階で応募する業界・企業を絞りすぎるのはマイナス。転職活動を進めるうちに、転職で実現したいことが変化するのは珍しいことではありません。納得できる転職のためには、転職サービスのの転職支援制度を活用して余裕のある転職活動が重要になります。

納得できる転職のためにも、応募企業を選ぶときには転職理由にこだわりすぎないのがポイントです。転職後に合わない部分や気になる部分が目について、再度転職をすることにならないように、自分の軸をしっかりと確認しながら転職活動を進めてください。

転職年齢のウソ・ホント。大事なのは理由と目的

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インターネットで転職について検索をすると、20代後半から30代前半にかけての年齢が転職の最後のチャンスである「転職限界年齢」とする記事をよく見かけます。実際に転職限界年齢である35歳を超えると、転職は難しくなるのでしょうか? 

20代・30代の転職事情や転職を成功させるポイントと、転職成功に必要な準備・スキルにどのようなものがあるのかを見てみましょう。 

転職者の平均年齢は上昇傾向にある

この十数年間で転職者の平均年齢は年々上昇傾向にあります。その理由として挙げられるのが少子高齢化です。

若者の総数が減少することでかつてのような新卒採用が難しくなり、即戦力となる30代以上の人材を採用したいと考える企業が増えていることも、転職者の平均年齢を引きあげている大きな理由の一つです。 実際に転職サイトの求人を見てみると、年齢による足切りはかつてほど厳しいものではなくなっています。

年齢による転職のハンデは薄れつつある

厚生労働省が発表したデータによると、35歳以上の転職者は増加傾向にあります。 今後も少子高齢化が加速度的に進むと考えられているので、年齢が転職に影響する度合いはさらに低下すると考えられます。専門性や経験が要求される業界や職種なら、この傾向はさらに強まるでしょう。

実際に転職者の経歴を見ると、 30代後半でも専門性や経験を要求される業界・職種からの転職希望者も少なくなく、年齢による転職のハンデは薄れつつあるのは確かなようです。転職エージェントの実感としても、転職では年齢よりもスキルセットのほうが重視されるようになっている印象があります。

35歳でも転職しやすくなっている

慢性的な人手不足や転職者の増加により、かつての転職限界年齢と言われた35歳を越えても転職がしやすい環境になりつつあるものの、やはり一定の壁があることも事実です。 

優れた実績やスキルを持たない人でも採用確率は上がっているものの、やはり何かしらの実績やスキルがあるほうが、採用確率は高くなる傾向は明らか。差別化を図るためにも、在職中から何らかのスキルを手にしておく必要は高まっています。スキルが身についていないことが理由で転職を躊躇しているなら、ハローワークが就職支援の一環として提供する職業訓練を受けることも選択肢の一つです。 

転職の平均年齢を確認してみよう

転職限界年齢が引き上げられているとはいっても、平均的にみるとやはり転職に成功している年齢は34歳以下が多いようです。とはいえ、繰り返しになりますが、34歳以上でも転職を実現している人は増加傾向にあります。 

繰り返しですが、年齢に関係なく、スキル・経験の有無や転職先の企業にどこまで貢献できるかが重視されるようになっているのです。 

年代による平均年収の違い

20代前半の平均年収は、新卒として入社してからあまり期間が過ぎていないこともあって200万円台と低い水準ですが、20代後半の平均年収は300万円台まで上昇して、ここから歳を追うごとに年収がアップする傾向にあります。

30代後半の平均年収はおおむね400万円台で、この年代になると働き方が安定するだけではなく役職に就くケースも増えるので、年齢に応じて年収をアップさせることができると言えます。

職種や業界で変わる?30代以上でも転職しやすい業界

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ここまで転職者全体の傾向を見てきましたが、業界ごと見るとどのような違いがあるのでしょうか。 

厚生労働省が集計・発表している「雇用動向調査結果の概況」を見ると、「転職(入職)率」が一貫して多いのが宿泊・飲食サービス業で、転職者全体の2割近く、生活関連サービス業・娯楽業が1割程度で続いています。 

30代以上の転職を成功させるために必要なもの

宿泊・飲食サービス業や生活関連サービス業・娯楽業は離職率が高い一方、常に求人があるので同業界へ転職する方が多いようです。これを踏まえると、30代以上の方が転職しやすい業界としては、実際には高度な専門スキルは特に必要とされない業界や人手不足が進む業界の転職間口が広いので狙い目だといえます。 

30代以上での転職には、20代に求められるフレッシュさや勢い、意欲だけではなかなか採用にはつながりません。30代以上には、即戦力として新卒にはない経験やスキルこそ期待されるのです。

スキル・経験を目に見える形で見せる

「即戦力」として評価されやすいのは、「スキル」や「経験」です。20代までであればこの2つに乏しくても、積極性のアピールでもポテンシャルを買われたり、育てがいがあると判断されて採用されることがあります。 

業種や職種にもよりますが、共通して評価されるスキルや経験にはマネジメント能力とコミュニケーション能力があげられます。30代以上での転職者には管理職を目指してほしいと考える企業が多く、マネジメントやコミュニケーションスキルが重視されるのです。

身につけるべきはポータブルスキルと専門スキル

「問題解決力」や「論理的思考力」など、どんな業界でも活きる社会人としての基礎能力を「ポータブルスキル」といい、高いポータブルスキルがあれば、転職成功率が高くなります。ポータブルスキルに加えて特定分野の知識や技能などの専門スキルを保有すれば、転職成功率がより高めることができます。

30代以上の転職は、「ポータブルスキル」と「専門スキル」の両方を備えることも大切だと心得ておきましょう。

転職条件を欲張らない

自分が実績を積んでいればいるほど、転職に高い条件を設定したくなりますが、条件を増やしすぎると該当企業の数がどんどん絞られていきます。

転職先に求める条件は、年収や福利厚生、勤務内容など、「絶対に譲れないもの」を3つ程度までに絞りこんで、欲張り過ぎないことが大切です。

企業側が求める人材は年齢によってこんなに違う

企業が中途採用をする背景には、募集時点で人材が不足していることを示唆していますが、企業が入社希望者に何を求めるかは、世代によって違いがあります。入社希望者に求められる条件は何なのか、世代別に見てみましょう。

20代に求められること・必要なスキル

20代には、将来性やポテンシャル、意欲などが求められます。たとえスキルや経験に乏しくても、前向きに努力する姿勢や今後活躍する意欲が感じられれば、知識や能力・経験は後から育てられると考えられるからです。

できるだけ「仕事への意欲の高さ」や「積極的に学んでいきたいという姿勢」を見せると良いでしょう。20代ではスキルよりもポテンシャルが求められるので、社会人としてのビジネスマナーや仕事への熱意が重視されます。

30代に求められること・必要なスキル

30代には、「即戦力」としての実力が求められます。これまでの経験を活かして、入社後すぐに力を発揮してくれる人というのが企業側の理想です。前職でチームリーダーなどの経験があれば、将来の管理職候補者としても期待されます。

即戦力であることを求められる30代には、先にも触れたようにリーダーシップやコミュニケーション能力、即戦力としてのスキルが重視される傾向があります。

40代に求められること・必要なスキル

40代には、30代と同様に「即戦力」であることだけではなく、物事を先頭に立って進める「マネジメント能力」も必要とされます。また、専門性の高いスキルを持っていれば「専門職」としても期待されます。

専門知識だけではなく、それまで培ってきた人脈や柔軟性・協調性を持って状況に対応できる能力があれば、40代以降での転職のチャンスも十分考えられるでしょう。

転職年齢に惑わされず準備して転職活動に臨む

30代や40代以上の転職活動は、それまでの自分自身を見つめ直す作業ともいえます。これまでの経験や自分が望むことを冷静に分析し、納得した上で活動していくことが何よりも大切です。

「転職したいと思ったときに、すぐに転職する」というスタンスだと、準備不足で思わぬトラブルの原因となります。転職で実現したい条件を精査したうえで、ハローワークの就職支援を活用してスケジュールに余裕を持たせて、希望する条件の実現をサポートする転職サイト転職エージェントを選びましょう。