転職で給与を上げるには?年収アップのための働き方と転職の考え方

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業界や職種によって年収相場には大きな違いがあり、転職で年収アップを狙うなら、転職を考えている業界・企業について知ることは欠かせません。

年収アップのための働きかたと転職の考えかたについて、年収アップしやすい業界・職種の傾向や背景から確認しましょう。

年収アップがしやすい業界とその背景

厚生労働省が集計・発表している「賃金構造基本統計調査」によると、年齢上昇に合わせて賃金が高くなる業界が「金融・保険業」であり、次いで「教育・学習支援業」となっています。これらの業界に共通するのは、専門知識を有している人材が限られているので、新規・中途採用が年々難しくなっていることです。

また、AIの導入や機械化による効率化が望みにくい「人手頼り」の業界でも年収が高くなる傾向があります。採用難でも一人でも多くの人材を獲得するため、高めの年収を設定している例が多いのです。

年収アップしやすい職種とその背景

年収相場が高く年収アップが期待しやすいのは、まずは金融関連専門職で、次点はIT関連職や医療系専門職です。これらの職種はいずれも高度な知識とスキルが必要とされますが、知識とスキルの習得にかかる時間が障壁となって参入が難しく、人工知能(AI)や機械化による効率化が望みにくいという特徴があります。

医療系専門職でも、特に介護・福祉分野は、さらなる少子高齢化の進行を念頭に市場規模の拡大が見込まれています。転職時に年収アップを念頭に置くなら、これらの職種を意識的に選択することで、年収アップの期待が大きくなります。また、転職サイトで安定して求人募集があるので、求人難になりにくいという傾向があります。

転職で年収アップする人に共通する特徴や傾向

新卒採用から一定のキャリアがある20代後半から30代前半は、仕事に対する意欲が高く今後の成長も期待できるので、企業としても今後の発展を促す存在として期待できる世代です。

ある程度の経験年数があって今後の成長が期待できる人材は、年収アップ額が高い傾向があります。

評価できる経歴・スキルがあって採用するメリットが大きい人材

企業は転職者の「これまでの経験・能力・知識」を加味した上で、入社後のポジションを賃金といった待遇を決定します。

具体的・客観的に評価できる経歴やスキルがあれば、同業種・同職種への転職はもちろん、異業界・異職種への転職にも有利に働くので、想定年収より大きく上昇する期待が高まります。スキルセットが充実していれば、転職エージェントからのリクルートも増えることが期待できます。

転職で年収アップを実現するための3つのポイント

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年齢や職歴、保有しているスキルに応じて転職による年収アップは充分期待できます。しかし、年収水準が低い業界に転職してしまうと、年収アップどころか年収ダウンということもあります。

転職で年収アップを実現するためには、

  1. 転職先を慎重に選ぶこと
  2. 面接時点で年収についてある程度合意できる
  3. 給与以外の福利厚生にも着目する

3点に注意することが重要です。転職サイト・転職エージェント選びのときには、これらのサポートが充実しているサービスを選ぶことが重要になります。

実力・実績評価型企業に転職する

評価制度に年功序列を維持している企業に転職すると、どれだけ高いスキルを持っていても中途入社は社歴が浅くなるので、正当な評価を得られないこともあります。

年収アップを目指す転職なら、実力や実績により評価されて給与が決まる企業や、インセンティブ制度を導入している企業を選ぶことをおすすめします。

面接時点で年収について交渉する

年収アップにはそもそもの年収の高い会社や業界・職種への転職を選ぶことが重要ですが、さらに「年収交渉」も無視できないポイントです。

応募時点の求人条件や内定時に交付される「採用条件通知書」で企業側から雇用条件が提示されます。求人条件からワンランク上の年収アップを狙うのであれば、面接時点で雇用条件について交渉することがカギとなります。

給与以外のポイントも事前にチェックする

年収をあげることを考えると、「基本給」の部分だけに注目しがちですが、「福利厚生」や「手当」にも着目しましょう。

例えば、家賃手当の有無に注目すると、家賃手当があれば手元に残る金額を多くすることが期待できます。ただし、各種手当は課税関係で不利になるケースもあるので、有利・不利を把握してもらうメリットについて慎重に検討してください。福利厚生に注目するなら、ハローワークの求人支援の利用も検討しましょう。

はじめての転職や異業種転職は年収アップにつながる?

スキルや経験の汎用性が比較的高い職種からの転職は、異業界への転職後にも高い評価を受けられるケースが珍しくはありません。確立された営業手法があれば大きな強みになる営業職などは代表例と言えます。

経験を活かして「ずらし転職」で年収アップ

一方で、未経験業界への転職で年収アップをするのは簡単ではありません。未経験業界への転職では、それまでの経験を活かしながら少し違う業種への転職を前提とする「ずらし転職」が基本となります。

転職年齢やタイミングを見極めながら、業界や職種を十分に吟味したうえでずらし転職をすることで、はじめての転職で年収アップが期待できます。

転職で年収アップを狙うなら事前調査と準備が欠かせない

転職で年収アップを狙うなら、現職と転職を考えている業種、転職後の年収水準を明確にして、それに沿って行動することが重要です。年収アップには魅力的な職歴やスキルを有していると有利ですが、基本給に加えて手当にも注目することで事実上の手取りを増やすことも選択肢に入ります。

転職先を慎重に選べば、Uターン・Iターン転職で年収アップを実現した事例も珍しくないので、これも選択肢に含められるでしょう。転職で年収アップを実現するためには、転職サポートが充実している転職エージェントを選ぶことが重要になります。